インドネシア・ジャカルタ視察

掲載日:2009.05.10

71-1 71-2 71-3 インドネシア・ジャカルタで開催された第25回人口と開発に関するアジア国会議員代表者会議への参加後、ご一緒した国会議員の先生方と現地視察を行いました。会議はアジア太平洋地域から21カ国の国会議員、政府関係者、NGO、学者、企業人等々が参加し、ICPD(国際人口開発会議)行動計画がMDGS(ミレニアム開発目標)を達成するために重要な意味を持ちます。またそのプログラムを実行する際には常に人口問題を念頭に置かなければならないことを確認できた有意義なものでありました。   視察については、常々現地現状主義を標榜している私にとりましては、永田町では気づかないポイントを示唆してくれる貴重な場です。 バンドンではJICA派遣の専門家の指導により住民参加型の河川環境改善活動が行われていました。チタムル川流域には多くの貧困層が居住しており、生活雑排水、屎尿汚水等がタレ流状態。さらにゴミ投棄、産業排水の影響も大きく水質は劣悪でした。そこで地元のNGOが中心となって、8年間にわたりいくつかの集落で、生活排水処理の仕組みをつくり住民に公衆衛生を理解させ、ゴミ収集のシステムを構築し、集めたゴミを分別加工して手芸品を創作するなど老若男女問わず意識改革を行った上で自分たちの手で現状改善を続けている姿勢に心を打たれました。グラスルーツの努力が実を結ぶ日も近いのではないでしょうか。水問題は重要です。 ジャカルタではJICAが取り組んでいる円借款事業におけるHIV・エイズ対策の実状を見ました。この国では’99年以降HIV・エイズの患者が急増しています(30万人弱)。私たちが訪れた時はコンテナのようなスペースで工事労働者向けの啓蒙活動が行われていました。