メルマガ「ガラス張りの政治」⑨ いじめ防止対策推進法が成立

掲載日:2013.06.21

本日の参議院本会議で、「いじめ防止対策推進法」が成立しました。この法案の骨子は、「いじめの防止等のための対策を総合的かつ効果的に推進するため、いじめの防止等のための対策に関し、基本理念を定め、国及び地方公共団体等の責務を明らかにし、並びにいじめの防止等のための対策に関する基本的な方針の策定について定めるとともに、いじめの防止等のための対策の基本となる事項を定める。」というものです。   最近は、いじめから自殺に追い込まれるような深刻な状況が多く、被害者の自殺ではじめて、いじめが表面化するといったことも多々あります。この法律は、児童・生徒がけがをするなど重大な事態・被害が起きた場合、学校が事実関係を調査し、児童・生徒、そして保護者に対して情報を知らせること、自治体等への報告を義務付けました。 また、学校裏サイトなど、インターネットを使ったいじめへの対策の推進も定められました。   法制化で、深刻ないじめ対策は前進したのは間違いありませんが、それだけでは問題は解決できません。人間関係は非常に難しいものです。まず大人が、きちんと子どもと向き合う必要があります。自分の子どもが、被害者にも加害者にもなりうることを肝に銘じなければなりません。学校側も、先生たちは、子どもたちときちんと向き合う必要があります。そして、いじめが起こってしまった場合、被害者、加害者の両方へのフォローも大事です。   この法律が成立したことは、単なる法制化をしたということではなく、みんながいじめ問題に対して、よりしっかりと向き合うキッカケになるものだと思います。もう、子どもの自殺したニュースは聞きたくありません。みんなで、子どもたちが安心して暮らしていける社会にしていきましょう。