メルマガ「ガラス張りの政治」② 年金がピンチ!

掲載日:2013.06.13

年金がピンチ! 自民党政権は2004年、今までの年金「物価スライド」方式から、「マク経済スライド」方式へとかえました。この制度は、インフレ率(物価上昇率)から「スライド調整率」を引いた改定率を毎年適用して年金額を決めるというものです。スライド調整率は、現役世代の減少率と平均寿命伸び率から計算されます。 例えば、物価が上昇、インフレ率2%、スライド調整率1%の場合、以前の「物価スライド」なら年金額は2%増えますが、「マクロ経済スライド」だと1%しか増えません。 つまり、物価が上昇しても、年金は物価上昇分ほど上がりません。実質的に負担が増えることになりますので、いわゆる「年金自動引き下げ機能」ということになります。 仮にアベノミクスがうまくいって、物価が2%上昇したが、賃金も2%上昇した場合、この年金自動引下げ機能が働き、基礎年金(実質年額)は約6000円下がります。厚生年金(実質年額)も約24000円下がります。 すでに綻んできていますが、アベノミクスがうまくいかなくて、物価は2%上昇したが、賃金は1%しか上がらない場合、年金自動引下げ機能とアベノミクスの相乗効果で、基礎年金(実質年額)は、▲約6000円(年金自動引下げ機能)と▲約7000円(アベノミクスの影響)で約13200円下がります。厚生年金(実質年額)は、▲約24000円(年金自動引下げ機能)と▲約26400円(アベノミクスの影響)で約50400円下がります。 また、6/3の安倍政権下の社会保障国民会議では、年金支給開始年齢の引き上げも当然議論の対象にしなければならないとし、67~68歳への引き上げも検討されました。そして来年4月には70~74歳の医療費自己負担1割から2割にアップすることが決まっているにもかかわらず、75歳以上の負担も2割にアップすることを検討しはじめました。介護保険も、軽度の高齢者(要支援1・2=約150万人)を外すことも検討しています。 電気やガス料金、小麦、食用油、トイレットペーパーなど値上げラッシュも重なり、まさしく国民は、安倍政権からトリプルパンチを受けることになります。 国のために国民が犠牲になる政治か、国民のために国が尽くす政治か。決断するときはもうすぐです。 【お知らせ】 ボランティアスタッフ募集! 詳しくは事務所までお問い合わせください。 TEL043-244-1192