インド

掲載日:2011.12.30

DSC_0005178-2 178-3DSC_0019 DSC_0023 国土面積でも人口でも日本の約9倍の大国インドに国賓として招かれた野田総理に随行してきました。国会日程や予算編成等の事情により12/27の昼前に出発し、翌日の夜にデリーを離れ夜行便で12/29朝帰りという弾丸ツアーでした。もっとも総理の海外出張はいつもこんな感じですが・・・。なお帰国した日は終日「社会保障と税の一体改革」素案が党側で議論され、総理は深夜まで出席していましたので、恐るべき体力、精神力、胆力であります。 インディラ・ガンジー国際空港に着陸してまず気づいたことは霧というか靄というか要するに霞んで視界が悪いのです。水蒸気とスモッグが混じってこの季節特有の現象のようです。呼吸器系の粘膜が弱い私にとっては忌々しき事態でした。私が子どもの頃の日本でも高度経済成長下で公害問題が発生し、多くの国民が苦しみました。徒歩から自転車、そしてバイクから自動車と日常生活は便利になったとしてもその代償としての健康被害は許容できません。環境先進国として日本が貢献できる分野でしょう。インドはここ数年日本の最大のODA供与国であり、道路、鉄道、街づくりといった公共インフラ整備を進めています。また、視察先の病院で日本が医療機器を無償資金協力していることが多くの医療関係者そして患者さんから感謝されていることを実感しました。 79歳になられる哲学者的雰囲気を持つシン首相(実際は経済学者)は在任7年。首脳会談ではインド経済自由化の立役者として、また財務大臣としても大胆な経済改革に取り組まれた実績をベースにして穏やかに息子の世代の野田総理に語りかけておられました。アジア太平洋地域が注目を集める昨今、良好な日印関係が構築されたことは大いに意義のあることと思います。