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長 浜 議 員: |
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民主党・無所属クラブの長浜博行です。
私は、自由党、日本共産党、社会民主党・市民連合並びに民主党・無所属クラブを代表して、本院議員坂井隆憲君の議員辞職勧告決議案について、提案の趣旨を説明いたします。
最初に、決議案の本文を朗読いたします。
なお、あわせて、その理由を申し述べます。
議員坂井隆憲君の議員辞職勧告に関する決議案
本院は、議員坂井隆憲君の議員辞職を勧告する。
右決議する。
以下、その理由を申し述べます。
今、我が国を取り巻く内外の情勢は殊のほか厳しく、連日報道される戦火の中のイラク情勢や、拉致問題の解決の糸口すら見えない北朝鮮問題、国内にあっては深刻化するデフレ経済と企業の倒産、失業者の増大など、政治的にも経済的にも重要な課題が山積しています。このような中で噴出した坂井隆憲議員の政治資金をめぐる疑惑は、国民の政治不信を一段と増幅させました。
本院は、昨年、いわゆる外務省問題など一連の疑惑で逮捕された鈴木宗男君に対して、本院として初めて議員辞職勧告決議案を可決いたしました。相次ぐ政治と金にまつわる疑惑によって失われた国民の政治への信頼を回復するため、あしき政官業癒着型政治の一掃に全力を挙げて取り組んでまいったわけであります。
しかし、遺憾ながら、その鈴木宗男君が依然として議員であり続けているため、国民の政治への信頼回復はいまだ途上にあります。
こうした中、また新たに、議員坂井隆憲君の政治資金をめぐる疑惑が明らかになりました。同君と秘書らが五年間にわたって一億二千万、一部報道によりますと一億六千万という報道もありますが、度を超える政治献金を受けながら、その多くを政治資金収支報告書に記載せず、虚偽の報告を行っていたこと。
なお、当該政策秘書は、昨日、政治資金規正法違反、虚偽記載罪で東京地検特捜部より起訴されたことは、皆様御承知のとおりであります。
本委員会で同君に対する逮捕許諾請求に関する質疑が行われた際、法務省は、同君がやみ献金問題に主体的に関与していたこと、証拠隠滅を図ったことなどを指摘いたしました。このことが事実であるか否か、坂井君本人の弁明があってしかるべきでありましたが、坂井君は出席しませんでした。本来ならば、みずから進んで議員辞職すべきところ、肝心な疑惑に関して何ら反省の意も表さず、事実を明らかにしようとしていないことは、到底看過できない事態であります。
よって、本院は、坂井隆憲君が今こそ、遅きに失した感はありますが、その責任を自覚して議員を辞し、国民に陳謝し、みずからの政治的道義的責任を明らかにすることを勧告します。
これが、本決議案を提出する理由であります。
加えて申し上げますと、同君が現在も議員の職に居座り続けていることは、鈴木宗男君の件とともに、我が国の議会政治の本質が問われ、政治的、経済的な閉塞状況打破に大きな期待を寄せている国民を真っ向から裏切る事態となります。国民の血税から議員歳費等が支払われ続けていることをどのように国民の皆様方に説明すべきなのでしょうか。このことを強く申し上げておきます。
また、最高裁で有罪判決が確定するまで議員の座にあった中村喜四郎君も、世論の厳しい批判を受けました。彼らのありようは、政治家の出処進退のあり方がいかに重要であるかを端的に示しています。
二十一世紀は希望の世紀になると国民は大きな期待を寄せていました。しかしながら、国際情勢は複雑怪奇、我が国もその渦中に巻き込まれております。世界は大きな揺籃期を迎えています。我が国の経済情勢は依然として厳しく、企業の倒産件数は、昨年四月からことし三月までの一年間で二万件を超えるとされ、失業率は依然として五・五%という深刻な状況が続いています。倒産やリストラで職を失った国民の怨嗟の声が日々強まっています。
このような厳しい現実の中で、国会議員の疑惑が年中行事のように取り上げられているようでは、今や、小手先の対応で国民の信頼を回復することは到底できません。大島農林水産大臣の秘書が関係したとされる一連の疑惑も、いまだ解明されておりません。
政治への信頼回復の一つの手段として、私ども野党四会派は共同で、昨年の通常国会に、公共事業受注企業からの一定期間の政治献金禁止、あるいは企業・団体献金を受けることができる政党支部の制限などを内容とした政治資金規正法改正案を提出いたしました。しかし、今日に至るも、与党は全くこの法案の審議に応ずる姿勢を見せていません。小泉総理の過日の参議院予算委員会での答弁を聞きますと、政治資金問題について極めて積極的な発言をされております。この点、与党の対応はまことに奇異なものと感ずるのは私だけでしょうか。
ところで、坂井隆憲君は過日、自由民主党から離党を認められず、除名されました。与党内からは、昨今例のない早さで坂井君の議員としてのけじめを求める声も出ています。本院としての事実解明の努力を全くせずに、このことをもって坂井君の問題に幕引きをしようとするのであれば、本末転倒であります。
除名したからといって済む話でないことも強調しておきます。中村喜四郎君も鈴木宗男君も、逮捕前は自由民主党に所属しておりました。思えば、問題発覚後、電光石火のごとく権威ある良識の府の議長職を投げ捨て、飛ぶ鳥あとを濁すがごとく院を去った井上裕君も、党籍離脱前は自由民主党所属でありました。政治と金の問題は、戦後ほぼ一貫して日本国の政権政党の地位にある自由民主党にとって大変大きな問題であると、一国会議員として、そして国民の一人としてあえて申し上げておきます。
また、与党の皆さんが坂井君に対して議員としてのけじめをつけることを本当に求めるならば、我々に同調して本決議案に賛成していただくことは当然としても、本件を初め、るる申し上げた疑惑の数々に対する事実関係の解明にも積極的に努めるべきであります。臭い物にふたは許されません。
なお、坂井隆憲君は、本院の厚生労働委員長という要職を秘書の逮捕直前まで務めていました。坂井君への疑惑は、公平にして国民の信頼と尊敬を集めるべき本院と厚生労働委員会の品位を傷つけ、さらには我が国の労働行政全般への国民の不信を招くものであり、その責任は重大であることも申し添えておきます。
さて、私どもは、坂井君への資金を提供したとされる関係者の予算委員会等での参考人質疑を求めています。しかしながら、この件はいまだ実現に至っておらず、坂井君の不正献金疑惑は全く解明されておりません。真相は依然としてやぶの中であります。
先ほども申し述べましたが、与党の皆さんは、この件について率先垂範御協力をいただけるものと確信しております。後刻速やかに関係委員会での参考人質疑が行われるよう、御配慮いただきたいと思います。坂井君自身は既に逮捕されており、真相の解明は司直の手にゆだねられておりますが、三権分立の考え方を持ち出すまでもなく、本院は国権の最高機関としての自浄能力を問われており、国民は一刻も早い真相解明を国会の使命として求めております。
以上のとおり、我々は、本院議員坂井隆憲君がみずから速やかに議員の職を辞することを勧告する決議を提案するものであります。
最後になりますが、本決議案が本会議に上程されれば、本院史上二度目となり、二年連続という異常な事態になります。私自身、一昨年来、議院運営委員会理事として仕事をさせていただいておりますが、極めて遺憾かつざんきにたえない事態であることをあえて申し上げ、議員各位の御賛同をお願いし、提案理由の説明を終わります |
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